派遣村関連について考える(その3)

以後、色々とニュースにもなっているので、ニュースになっていない部分の経過報告を。
残念ながら僕は都合で参加できなかったんですが、練馬区議の方から伺ったお話のまとめです。

とりあえず、区議さんを中心とした団体で、11日にあれこれ支援企画を実施します。そのうちのひとつとして、手作りお汁粉の提供を申し入れたところ、現場では火を使うことが認められず、コンセントも貸してもらえず、結果として区議さんの事務所でお餅も入れて仕上げて、それを車で運んでいくことになったそうです。防災とかの面から仕方ない部分はあるかもしれませんし、前例が無いので判断がつかなかったかもしれませんが、もうちょっと都側も融通を利かせてくれたらいいのになーというのが本音だったりして。

衣類の提供と散髪サービスも行います。寄付いただいた衣類と共に、現金カンパしてもらったもので下着等を買いそろえ、それを提供する予定だそうです。散髪サービスは理容師の方、美容師の方が協力してくれて、面接にも対応できるように散髪を行うというもの。僕が聞いているのは理容師の方が2人、美容師の方が1人かな。

やっぱり身なりは大事というか。人は見た目が9割じゃないですが、ある程度の身なりは必要だと思います。実際に面接をする側が「身なりは気にしなくていいよ」と言ったりしてくれても、面接を受ける側としては気になっちゃうと思うんですよね。実際にホームレスの方もそうお話してくれました。だから、今回のこの散髪サービスはいいアイデアなんじゃないかなあと思います。

で、最近のニュースを見ているとやっぱりこの問題に関しては賛否両論というか、否定的な意見も数多く見られますよね。もちろん否定的な意見の中にも正しいと思う意見もあるのですが、ちょっとそれは違うんじゃないかな、と思う意見もあったりします。

こういう事が起きる根本はやっぱり、派遣村というネーミングにあるんじゃないでしょうか。前にも書きましたが、本当に様々な人が今回の派遣村には参加しています。ですので、それぞれの人が欲している事が違ったり、事情も違ったりしているのに、一面しか報道されていないし、「派遣村」という名前から連想されるものだけで判断しちゃう場合が多いんじゃないかと。僕も実際にあれこれ聞いてみるまでは「派遣村」という名前だけで判断しちゃっていることもありましたし。

というわけで、1人1人のニーズを聞くのが大事だと思っているのですが、1月10日の段階では40人ほどに聞き取り調査を行えたようです。実際に聞きに行くのはできなかったのですが、検証・総括の際にはお手伝いできたらいいなー。